「がんばれない」けど「がんばりたい」

ITエンジニアの仕事のこと。AI、機械学習、ディープラーニング。地頭力。車のこと。

フレームワーク思考 #1 〜全体を高所から俯瞰する〜

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前回の続き。

studio23c.hatenadiary.jp


地頭力』を構成する思考力の1つである『フレームワーク思考』について書いてみようと思います。フレームワーク思考は、4つのステップに分かれているので、この記事では、最初のステップに当たる『全体を俯瞰して考える』について書いてみます。
* 他ステップについては別記事で書く予定です。

 

おさらい?ですが『地頭力』には3つの思考力で構成されています。

あ、・・地頭力については、この本で学びました。

興味のある方は、ぜひ。

 

まんがでわかる 地頭力を鍛える

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地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

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■ 

1)フレームワーク思考のポイントとは?

2つあります。

1. 「対象とする課題の全体像を高所から俯瞰する全体俯瞰力」

 (ビッグピクチャーシンキング)

2. 「とらえた全体像を最適の切り口で切断し、
  断面をさらに分解する分解力」


2番目の『分解』には、さらに『分類』と『因数分解』に分けられる。

これら2つのポイントを行うことの成果は、いくつかあるのだろうが、最大の成果は、
ずばり!


自分が持つ「思考の癖を取り除く」ことです。



2)ステップ1| 高所から俯瞰して見る全体俯瞰とは?

何か考える時やアイディアを出す時って、自分の経験や知識から出てくるものですよね。それを全否定する訳じゃぁないんですが、自分を中心・真ん中に置いた視点で考えていることになるので、その人の思考の癖が、そこに存在することになるんです。

これって、個人的な範囲・・つまり自分以外の人や環境に影響しないものであれば、良いのかと思うのですが、仕事をする時など、他メンバーにその考えを共有する時に、やっかいな事になるんです。

本では、この自分中心で考えることを『相対座標軸で考える(ている)』と表現されています。そう、、例えば会議で意見やアイディアを出す時って、皆、この軸で考えている場合が殆どだと思うんです。

「関連する当事者あるいは当人のみに通用するものの見方」
「暗黙の思い込み」 


そうではなくて、何かを共有したり考えたりする時に、自分中心で考えるのではなく、『誰にでも誤解のないようなものの見方』で考えましょうと。

 

え!、どうやんの??
ってなりますよね。。。


もう少し詳細に書いてみると、先ほど書いた『相対座標軸』だはなく『絶対座標軸』で考えましょうということになるんです。うーん、前記事でも書いた『前提条件』を共有することともオーバーラップするのかな・・

たとえば・・何があるかな・・僕の仕事の例から。

たとえばですよw、若手エンジニア社員を育てよう!という課題があったとして、リーダー陣が集まって、アイディアを出し合う場面を想像してみます。

【〇〇くんの現状の実力について】
 Aリーダー
 『技術能力は、大丈夫。
  でも、エンジニア・リーダーとしては、
  まだ難しいと思います。」

 Bリーダー
 『そうですね。同じ意見です』


とAさんもBさんも、認識はあっているように見えます。

でもAリーダが言っている技術能力って、Aリーダーの物差し軸で考えていて、Bリーダーも、自分の軸を中心として「同じ意見です」って言っている可能性が大きいんです。

こんなイメージ。横軸に技術力。縦軸にマネージメント力。中心にAリーダーを置いた時に〇〇くんの位置は、ここ。という感じ。

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Bリーダーくんの脳内では横軸、縦軸は同じかもしれないですが、〇〇くんの位置とAリーダーの位置が違うところにプロットされている可能性が大になっているはずなんです。

なので、この話し合いを始める前に、

  • この横軸・縦軸の意味と、
  • 横軸と縦軸の交差部分のモデルを誰に設定するか? 
  • また各軸の1目盛は、どういう値にするか?

等々の座標系を一致させる必要があるよね?と。

 


つまり、この場合だと絶対座標系をA、Bリーダーの2人で共有し誤解の無い全体像を定義することが、全体を高い位置から俯瞰するということになります。

こうすることで、共通の座標系で考える事が出来るようになり、偏りの少ないものの考え方をし、また誤解のないコミュニケーションを可能にすることが出来るようになる。

話しする前に、こういう絶対軸の定義が出来ない場合でも、途中で軸のズレが出て来て違和感を感じたら『同じ視点・視座』で話しが出来ているかをしつこいほど確認すれば良いと思うし、すべき。

まぁ、、こういう意識を持っていない人は、相手の座標軸がどうなっているかなどまったく気にせずに喋り続けていることが多いっすね。気をつけよう。

本当の【プロ】って言える人は、「その道の絶対座標を持っている」人で、どんな相対座標の人が来てもそれをある絶対座標に「座標変換」あるいはマッピングして1つの座標系にできるということであるとも言えるかな。

もう1つ。会議を始めるとき。

これも前記事で書いたことと同じになるけど、会議の始めに必ずその会議の位置付けと目的(つまり、座標系)を簡単にでも確認してから始めることも絶対座標系を定義することになります

具体的例としては、

  • 全体スケジュールとその会議の位置付けの再確認
  • 前回のおさらい
  • 本日の目標着地点

などについて説明して、出席者の間の座標系を合わせるということを必ず実施してから会議を開始する。

こうしていると、出席者の脳内の座標系が皆の中で揃えられる。それでも、自分中心で意見が出る場合は、ファシリテートしている人や、皆が指摘してあげれば良い。
「他人に情報を伝える時に、聞き手と視点を共有することに努力する」です。


3)「ズームイン」の視点移動で考える

上の全体俯瞰を行うための絶対座標系軸が出来ていて、それを意識して考えるようになると、誰もが共有している全体像から当該テーマにズームインして入ってくるイメージで思考が働くので誤解が生じにくいという言い方も出来る。このズームインというイメージも合わせて意識しておくと良い。

なぜなら逆に「ズームアウト」な場合になっている時は、いきなり自分の視点・視座(相対座標)から説明や思考から始まって、必要に迫られて思いついたように全体像に話しを広げてしまう。

 

【だめなズームアウト思考】
 山の麓(自分の身の回りの情報や思考)=>山の頂上。


そのため、初めて聞いた人には、何の話しをしているのか、どこの話しをしているのかがわからない。自分のよく知っている部分をまず詳細化し始めていないか?疑ってみる。自分に対しても他人に対しても。



4)例|なぜ話しが長い?

「いつ終わるかわからない」と感じるのは、話しの全体像が示されぬままに話しがダラダラと進行する場合が多いからだと。じゃぁ、そうならないためには?。ここでも、まず始めに話しの全体像を示す。具体的には、

  • 全体のストーリー
  • 結論をはじめに話ししてから
  • 個別のことを詳細に説明する。


例えば、、こんな風な会話を挟んで始めることも話し手と聴き手の座標を共有することになりますね。

「今日はお話をすることが2つあります。AとBです。」

「5分間時間をください」

 

5)まとめ

今回はフレームワーク思考のファーストステップである『全体を高所から俯瞰する』についてアウトプットしてみました。自分の思考の癖に捕らわれるないようにして、絶対座標系の定義を当該課題に対して行うことを意識してみましょうという事でした。

フレームワーク思考は、これだけで終わりではなくて、あと3つのステップまで含めてフレームワーク思考です。ですので、この全体俯瞰のみだけを意識してもダメだと思います。冒頭に書いた『地頭力』になるための3つの思考力を全て意識できるように、日々精進して行きたいですね。