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フレームワーク思考 #2 〜最適な切り口で切断し分類する〜

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前回の続きです。前回記事は

studio23c.hatenadiary.jp



フレームワーク思考のステップ2。ステップ1は「全体を高所から俯瞰する」でした。相対的座標軸ではなく絶対座標系を定義し、自分(または組織)の思考の癖を取り除くことが目的でした。

この次のステップは、絶対座標軸で全体を俯瞰した課題に対して「最適の切り口で切断する。」ことを行います。

 

 
1)最適の切り口とは

 この目的は『対象とする課題が最も顕著に見えるような(概念上の)断面を選択するため』。ここで言っている「最適な切り口」は、自分でもちろん考えるのですが、特に公式のように決まった正解があるわけではなく、自分の経験や試行錯誤から決めます。
(本では、「アート」な感覚と記述されていた)

具体的に例を書いてみないと分かりにくい・・

実は、切り口を決まることと、次のステップの『分類』は表裏一体。切り口を選択すると、同時に分類方法が決まります。


2)分類(足し算の分解)

いきなり例を書いてみますね。

全体=「市街地」+「郊外」


こんな感じですw。

何かしらの課題を全体として俯瞰した後に、分析に入る必要があります。その時に仮説思考的に進めるのですが、その分析に必要なデータを定義する必要があったはず。

必要なデータは、一生懸命にネットで調べるのではなく、今わかっているデータで、どんどん進めるっていうのは、別の記事に書くとして。。

課題に対して、どういう観点で分析を始めるか?この観点が切り口。上の場合だと、市街地と郊外という「生活環境」が切り口となります。

また切り口は、対象の特徴を最適にとらえることができるような視点・視座(座標系)のこと。つまり全体俯瞰をする時に行う絶対座標系の軸を決めるっていうことかな。

前記事の例だと、技術力とかマネージメントになるのかな。。
ちょっと、まだ自信がないのでブログでアウトプットした後に、検証はしないとです。

本の方だと、フェルミ推定の例題として日本に存在する電柱の数は?という問題に対して「単位面積あたりの電柱本数」や「単位世帯当たりの電柱本数」といったものが切り口にあたる。うん、まちがってない!

単位面積(かな?)が切り口と定義したら、この切り口は、「市街地」と「郊外」というものに分解できるな。という思考方法。


3)MECE (Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)

分類する時に気をつけること。それは「もれなく、だぶりなく」分類すること。

だぶりがあると、どっちの箱(分類)に入れる?と迷いが生じるし、もれがあると後になって発見されるたびに追加作業が発生して、てんやわんやになる。「もれなく、だぶりない」ことをMECEと言うらしいのですが、こういう状態で分類が出来ていると、その分類単位を足し合わせた時に違和感がないようになっているはず。

全体=「市街地」+「郊外」

そのためには、分類は基本的に同列のものを並べる必要があるので、言葉や概念レベルの大きさがあっていることが重要になる。そうでなければ足し算はできないってこと。


4)狭義のフレームワーク

上で書いて来たとおり分類のための箱(市街地、郊外)を先に用意するのがフレームワークですが、それを毎回新しく考え定義し作るのは、結構難しい作業。そこで世の中には、既に有用なフレームワークが用意されているので、一応、まとめてる。こういう観点で箱を考えれば、とりあえずMECEな分類ができそう。

  • 対立概念型
    ・Aであるか、Aでないか
  • 数直線型
    ・「大・中・小」「短・中・長」
      *この型を用いる時は、しきい値の定義を明確にする必要がある。
  • 順序型(順次的なプロセスに従ったもの)
    ・Plan/Do/See
    バリューチェーン(商品開発、設計、生産、販売、保守サービス)
  • 単純分類型
    ・産業分類(金融業、製造業、サービス業・・)
    ・生物分類(哺乳類、爬虫類・・)
  • 異視点型
    ・3C, QCD

 

5)KJ法の限界

よくブレーンストーミングを行う時に、付箋にアイディアを貼って行き、あとで分類するということを行なっている人も多いと思いますが、その方法のこと。このKJ法も分類するという点では同じことを行なっているがフレームワーク思考ではない分類の例として挙げる。

このKJ法のメリットとしては、自由なアイディアを多数抽出が出来ることと、分類によって、それらを整理することが出来る点にある。

ただしデメリットがある。それがフレームワーク思考の逆を行っている点になるのだが「アイディアを出して分類する」方法なので、それまでと違った切り口でのアイディア抽出や、視点の抜け漏れのチェックがやりにくく、普段おもっていることの延長のアイディアの域を出られないという限界がある。


6)「箱を別に考える」のがフレームワーク思考

このようにKJ法とは逆の発想で、項目(アイディア)を抽出した後に、その項目に従って分類用の箱を考えるのではなく、「箱を別に考える」ということがフレームワーク思考での分類です。

この時、注意したいことがあります。それは、箱を考える時に「その他」という箱を作ることをしてはいけない。一見、便利そうにみえるのだが、逆に何でも入る箱になってしまい、分類が正確にできていない証拠。ダブりや漏れがある証拠でもある。「その他」があったら良いなと思ったら、MECEな分類が出来ていない証拠なので、切り口や、分類の箱を考え直そう。

また、フレームワークとして完成された分類の箱があるにも関わらず、それに対して安易に改良も行わないように心がける。

これらのことに気づかずに分類を進めようとしている状態は、フレームワーク思考における思考停止の兆候と、本に書かれていたので、この分類は、本当に大事なパートなんだろうなー。

 

 

7)分類の死角!

フレームワークによる分類は、全体の切断の仕方・・言い換えれば切断の「座標軸」の選び方によって左右される。ということは、フレームワークを選択するということそのものに思考の癖が反映される。

じゃぁ、どっちなんじゃい!このフレームワーク思考だめじゃん!
みたいに思わないようにしようと思う。。

地頭力の構成思考能力のうちの1つである仮説思考も同じように仮説を信じ込んでしまうという危険性がある。ただ、だからこそなんですが、前記事でも書いた「現状より先に目的を強く意識しましょうね」ってところなんだと思う。これを、ちゃんと意識できていれば、こういう死角があるという前提で仮説が正しくなかったとしても、次の仮説や仮説そのものを進歩させて行ける力になると思うのです。

 

8)まとめ

切り口と分類について書いてみた。まだまだ、実感として沸いていないのだが、本でも紹介されていたフェルミ推定の問題をいろいろとトライしてみようと思っている。これで、地頭力に関わる一連のキーワードの意味や感覚が自分の中で線となって理解できるようになると信じて。

次回は、フレームワーク思考の最終ステップである要素の「因数分解」について、書いていこうと思っています。