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「ニーズを想像したずねてみる」〜相手の本音を聞く(3/3)〜|『本音で話す』ための其の2。

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『本音で話す』は次の3つで構成されます。

  • その1|自分の本音に気づく
  • その2|相手の本音を聞く
  • その3|自分の本音を伝える

その1はこちらの記事を。

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前記事では、その2|『相手の本音を聞く』で3ステップのうちのステップ2である『相手の感情をたずねる』について書きました。今回は『相手のニーズをたずねる』について書きます。『相手の本音を聞く』は、このステップが最後になります。

 

 

相手のニーズをたずねてみる

 相手が自分の感情に気づいたら、次はニーズへ導いてみます。これで相手の本音を知ることが出来る。

 

『〇〇(感情)と感じているのは、■■(ニーズ)が大切だからですか?』

とニーズを照らしてみる。感情と同じく「たずねる」ので間違っていても大丈夫。

 

ニーズがわかると、身体の緊張はやわらぎ、解放される。もちろん、ニーズがわかったところで、相手の状況にかわりはないのですが、自分のことが「わかった」、誰かが「わかってくれた」という体験は、ある種の安らぎをもたらしてくれる。

 

 

ニーズは全人類共通

ちなみにだが、感情を味わって深く進んでたどり着くニーズは全人類共通。

だからこそ、本音でコミュニケーションできた時に、私たちはわかりあえる。その人を好きにはなれないかもしれない、でも理解することはできると思うのです。

人間は自らのニーズを満たそうとして、本当にいろいろな「言動」をする。そして、その言動以外にもニーズを満たす手段はたくさんあるのに、そうしなければ満たせないと無意識のうちに思い込んで、手放せなくなってしまう。DVなどもそう。

このようにニーズが見えていないと手段に固執せざる得なくなる。それは、とても不自由な状態。でもニーズに気づけば、深海がもたら落ち着きの中で知識を働かせ、悲劇的ではない方法を選べるようになる。

また相手と話し合ってニーズを満たす方法を一緒に探して行くことだってできる。お互いが求めるニーズを理解し合える時、自分ひとりの力では到達することのできないような場所へだって、辿り着くことができる。



本音から遠ざかる受け答え

「相手の本音に寄り添う聞きかた」をしているつもりが「自分のニーズを満たす聞きかた」になっていることがある。

アドバイス

よかれとおもってアドバイス「解決」のニーズは満たしても「共感」のニーズは満たせないもの。だから相手が共感を求めている場合は、アドバイスしても、残念ながら喜んでもらえることはない。


アドバイスしたくなったら、自分の心の深海へ潜って、自分のニーズに気づいてみる。そこには、おそらく「解決」したいという自分のニーズがあるはず。ニーズに、たどり着いて落ち着きをてにすれば、「解決」のニーズをちょっと横に置くこともできる。もしアドバイスをしたい気持ちがおさまらなければ「今、アドバイスが思い浮かんだんだけど、いっても良い?」って聞いてみる。

相手が「解決」を求めて要るかはわからないので、直接確認してみる。だいたい、「わかってもらえた」という安心感を得られてはじめて、解決したいと思えるようになる。

質問

相手の本音を聞く時に限っては、相手の感情とニーズをたずねる質問に絞った方がいい。本音を聞く会話は、広げるよりも深めたいから。

「その話っていつのこと?」
「具体的には?」
「それで相手はなんて言ったの?」

といった質問で、相手の話しそのものを詳しく知ろうとすると、会話の焦点が相手の心ではなく出来事へと移ってしまう。

相手の状況を詳しく理解しておかないと、相手の感情やニーズも想像できないじゃん!って思うかもだが、相手の本音があるのは、出来事の中ではなく、心の中。だから相手の本音を聞きたいと望む時には、「理解」や「好奇心」といった自分のニーズは一旦横に置いておく。

自分の話し

話しを聞いていると「私の場合はこうだったな」と自分の体験を思い出し、それを話したくなることもある。話しの主役があなたになれば、相手は当然自分の本音から離れてしまう。自分の体験を知ってもらうことといったニーズを満たそうとしているかも。

分析

「それってつまり、こういうことじゃない?」「その共通点はさあ・・・・」など、話しの内容を分析することも、相手の本音から遠ざかる受け答えになる。

私たちは、残念ながら感じるトレーニングを、ほとんどしてきていないので、ほおっておくと思考モードになりがち。思考は、感情を制御する働きをもっている。つまり、ニーズの手がかりとなる感情を押さえ込んでしまう。考えて「理解」しようとするいつもの方法は手放し、「洞察」する心の目と耳を開いて全体をかんじるようにしてみませんか?

批判

「君の考えは少し甘いんじゃないか」など「自立」「自主性」「成長」「学び」などを大切にする向上心溢れる人ほど他人を批判したくなる。我慢してきた自分の欲求がうずき「本当は自分もやりたかったのにできなかった」「そんなことをするなんて許されなかった」。その痛みが、相手への批判となってあらわれる。そんな時は、自分の深海に潜って、ニーズに気づいてあげてほしいと。

評価・判断

「あなたは優しい人ですね」「それは相手が悪いんですよ」など、相手の話しを聞きながら評価・判断したくなることもある。そんな時は、自分の考えや価値観をわかってほしい、受け入れてほしい、認めてほしいといったニーズがありそう。

批判ほどではなくが、評価・判断されると人はやっぱり不安になる。相手に気に入られるためには、その人がいいと評価する枠の中にいなければならないと感じるから。評価・判断される関係性や環境においては安心できないし、心を開くことも難しい。その結果、相手は本音を言えなくなってしまう。

先読み

せっかちなひとや頭の回転が早い人は、相手の話しを聞いて要る時にイライラしながら「何が言いたいの?」と結論を急ぎたくなるかもしれません。でも、相手の本音を聞くためには、相手の速さに合わせて会話をするメル必要がある。本音を聞くには、相手を尊重するニーズが優先される。

同調

「それはひどい」みたいに相手の話しに同調することがあるが、それは相手の感情に油を注ぎ、さらに燃え上がらせる受け答えかた。相手の感情の揺れを尊重する。



相手の話しに「同意」する必要はない

相手の話しを受け取るために同意する必要はない。自分と異なる意見には同意しなくていい。相手がそう考えているという事実を、ただ受け取ればいいのです。

  • 同意する=「私も、あなたと同じように〇〇だと考えます」
  • 受け取る=「私は、あなたが〇〇だと考えている、という事実を受け取ります。」

そして私たちが「話しをきいてもらえた」と感じるのは、自分の体験を否定されず、批判されず、ただ受け取ってもらえた時であって、同意された時ではない


映画を見て要る時に、登場人物があなたと異なる価値観を持っていたとしても、別に説明しようとは思いません。「そんな考え方するんだなぁ」と、ただ事実を受け取るはず。

このような受け取りかたが日常会話でもできるようになると、自分と違う意見はむしろ、物事を見る新たな視点、という価値になる。

本音を聞く時は無理をしないこと。相手の意見を否定せず、評価せず、同意もしない。相手がそう考えているという事実をただ受け取りながら、感情とニーズを想像し、たずねていく。

 


まとめ

ここまでで、自分の本音に気づき、相手のニーズ(本音)に気づくけた。最後は自分の本音をリクエストするです。次の記事へ。。